愛犬8才の白内障手術(両眼)をこの病院で受けましたが、術後ひと月経たずに網膜剥離を併発、両眼とも失明しました。以下はその経緯です。
瞳が白くなり見え方も悪い様子のため、近所の医院の紹介で工藤動物病院を受診。白内障との診断で早期手術を勧められました。
「犬の眼は手術の合併症対応が難しいが、克服するプロトコルを考案、他の医師へも開示している」との院長記事も読み、これは良い病院に会えたかと。
検査では手術適合との診断で入院、手術。「無事成功」し術後1週めには院長いはく「この子はもう一生眼の心配はいらない!」とも。
手術2週で抜糸。程なく片目が濁り、再三電話すること数時間でやっと電話口に出た弟子の先生は「炎症でしょう。院長が来る明日まで来ないで」と。翌日院長に診せ「濁りは薬で治るので全く心配ない」との診断でひと安心。
ところが翌週、通院ももうすぐ最後という朝、突然犬の動作が異様に。全く見えていないのです。緊急で連れて行くと弟子の先生が「網膜剥離を起こして失明状態」。いはく、
・眼を強くぶつけたのでは。
・自分の足で眼を強くこすったのでは。
・生来眼が弱い子だったのでは。(何のための術前検査?)
・元々必ず成功するとは言ってない
等々、竦んでいる愛犬を押しやり「飼主が悪い/犬が悪い」に終始。
肝心の治療は
・眼の水を出すよう利尿剤を処方する
・眼の中の水が引けば見えるようになる
・次は来たい時にどうぞ(「次回の診察は?」に対して)
工藤病院がこうした有様のため、日を置かず別の専門医院で診てもらった処、
ー激しい眼内炎症の痕跡があり、まだ収まっていない
ー炎症で発生した繊維素が網膜を内側から引っ張り、出来た裂け目から水が入り網膜が浮いた
ー治す方法は網膜の復位手術以外に無い。利尿剤で治る訳が無い
とのことで、白内障手術による典型的な合併症発症例ということでした。
(その後炎症が長引き、網膜の手術は見送らざるを得ませんでした。)
ちなみに手術・入院・通院で費用は約70万円になりました。