我が家の犬、「あられ」を3歳くらいで里親として飼い始め4年4カ月。人間不信と極度の恐怖心を経験してきたであろうこの犬は、当初は愛情表現の何たるかも全く知らず不器用な犬でした。しかし攻撃的なところは一切なく無駄吠え等もしない、穏やかな性格です。我が家にやって来てやっと落ち着いて過ごせる場を確保し一昨日までは呑気に暮らしてきたのです。
この犬が飼い主の意向でスケーリングを受ける事になり小野先生にお世話になりました。ケージに入らなくちゃいけない事に私も主人も不安でしたが点滴は家で難しいだろうと一晩面倒を見て頂く事になり。スケーリング・ポリッシング・5本のぐらぐらしていた歯を抜いて犬歯抜歯および縫合手術後会いに行った夕方は、比較的元気そうに見えたので安心して私達は帰宅。夕食も済んであられの不在に淋しさを感じながらも明日のお迎えを考えたり・・そこへ、先生からのお電話でした。
あ~ぁ、やっぱりケージは駄目なのね。あられが気が狂ったように暴れたに違いない!先生への攻撃ではなく、抜歯して縫っている術後の口でケージから脱出する為に我が身を省みずケージとクツワに全力投球・格闘、そして口の周りが血だらけになってしまったそうです。精根尽き果てるまで続けるだろうという勢いで。くつわも壊してしまいました!申し訳ございませんでした!ですが、ケージ恐怖症が故にあられは意志を貫き帰宅出来ました!
今現在は先生の丁寧な手術と誠意ある処置のおかげで98%元気です。2%の心の疲労感を引きずっている事を除き・・大変お手数をお掛けしました!
初めて幕張動物病院を訪ねたのは、先住犬が安らかに死を迎えられる為にお願いした時でした。その時の小野先生の冷静な判断と信頼出来る対応に安心感を抱き、以降あられがずっとお世話になっております。有難うございます。これからも宜しくお願い致します。