🐱🐶犬猫のための年末年始マニュアル|“あるある事故”を防ぐための安全ポイント

年末年始は、家族が集まってにぎやかに過ごす特別な季節。
犬や猫にとっても、大好きな飼い主とゆっくり一緒にいられる、ちょっと贅沢な時間です。
普段は忙しくて思うようにかまってあげられない飼い主さんも、この時期ばかりは遊びやスキンシップをたっぷり楽しめるでしょう。
でもその一方で、年末年始は“人間にとって楽しいこと”が増えるぶん、犬猫にとっては環境の変化・食べ物・来客など、思わぬトラブルが起こりやすい時期でもあります。
そこでこの記事では、犬猫と安心して年末年始を過ごすために気をつけたいポイントをわかりやすくまとめました。
ちょっとした工夫が、うちの子の“安全に年を越せる環境づくり”につながります。

① 寒さ対策
■室内の温度管理
犬猫は被毛に覆われていますが、犬種や猫種によって耐寒性は大きく異なります。
短毛種やシングルコートの犬猫は寒さに弱く、特に子犬・子猫や高齢の子は体温調節が難しいため注意が必要です。
🐱猫の場合
- 猫は犬より寒さに弱い傾向があります。
- 室温は 20〜25℃程度 が快適とされ、特に短毛種や子猫・高齢猫は暖かめが安心。
- 猫は自分にとって居心地の良い場所を探すのが得意なので、室内の中で温かい・涼しいポイントをつくると◎
🐶犬の場合
- 寒さに強い犬種(ダブルコートの中型・大型犬) → 18℃前後でも比較的快適。
- 寒さに弱い犬種(小型犬やイタリアングレーハウンドなどの短毛種) → 20〜24℃程度が安心。
- 子犬・シニア犬 → 体温調節が苦手なので、少し暖かめ(20〜24℃)を意識すると良い。
※床近くは冷えやすいため、ベッドを少し高い位置に置く、毛布を敷くなど工夫しましょう。
※暖房器具の近くに寄りすぎると低温やけどの危険があるため、距離を保つことが大切です。

■外出時の注意
犬猫の体は急激な温度変化に弱く、血管の収縮や拡張が一気に起こることで心臓や呼吸器に負担がかかります。
特に小型犬やシニア犬、短毛種は体温保持が難しく、外気温が低い冬場は体調を崩しやすいのです。
猫の場合は散歩に出ることは少ないですが、窓辺や玄関から外気に触れるだけでも冷え込みがストレスになることがあります。
窓辺にベッドを置く場合は、冷気が直接当たらないように断熱シートやカーテンで工夫するようにしましょう。

■犬の散歩の際にできる工夫
1. 防寒ウェアを着せる
小型犬・短毛犬・シニア犬は寒さに弱いため、防寒ウェアを着せて散歩をするようにしましょう。
これらの犬は寒い環境下で体温を維持することが難しいため、服やコートで冷えを防ぐことが大切です。
防寒ウェアは「背中からお腹まで覆えるタイプ」が効果的です。
特にお腹側は地面からの冷気を受けやすいため、しっかり保護してあげましょう。
さらに、足先の冷えが気になる場合には「ドッグブーツ」も有効です。
ただし嫌がる犬もいるため、その場合はまず室内で少しずつ慣らしてから使用するようにしてください。

2. 散歩前に寒さに慣らす
室内からいきなり外へ出ると温度差が大きく、体に負担がかかります。
玄関や廊下など、室内より少し寒い場所で数分過ごすことで、体を徐々に寒さに慣らしましょう。
これにより血管の収縮が緩やかになり、心臓や呼吸器への負担を軽減できます。
※シニア犬や心臓疾患のある犬は特に注意しましょう。
3. 散歩時間とコースの工夫
・散歩コース
お散歩は犬にとって体を動かす大切な時間ですが、冬は寒さが体に負担をかけてしまうこともあります。
特に小型犬やシニア犬、短毛の子は体温を保つのが難しく、長く歩きすぎると疲れやすくなったり、冷えから体調を崩してしまうことがあります。
そのため、冬場は一度にたっぷり歩くよりも、短めのお散歩を何回かに分ける方が安心です。
・散歩の時間帯
早朝や夜はどうしても冷え込みが強く、地面も冷たくなってしまうため、できるだけ日中の暖かい時間帯を選んであげましょう。
特に晴れた日の昼前後は、冬でも比較的過ごしやすく、犬も気持ちよく歩けます。
・散歩コース
アスファルトやコンクリートは冬になると冷えやすく、足先から体を冷やしてしまいます。
冷えは血流を悪くし、肉球の乾燥やひび割れの原因にもなります。
そんなときは、芝生や土の道を選ぶと足元の冷えをやわらげることができ、より快適に散歩を楽しめます。
・お散歩後のチェック
そして、お散歩の後にはちょっとしたケアも忘れずに。
足先を軽くチェックして、冷えや乾燥がないか見てあげましょう。
必要に応じて肉球用の保湿クリームを塗ってあげると、冬の散歩も安心です。

② ごちそうの「食べすぎ」と「危険食材」
■犬猫に危険な食材
年末年始は、おせち料理や鍋料理など特別な料理が食卓に並ぶことが多くなります。
しかし、その中には犬や猫にとって危険な食材が含まれている可能性があります。
🐶🐱犬猫にとって危険な食べ物(代表例)
- ネギ類(長ネギ・玉ねぎ・にんにく・ニラ)
すき焼き・鍋・年越しそばの薬味などに多用されます。赤血球を壊し、溶血性貧血を起こす危険があり、加熱しても毒性は消えません。(犬猫どちらにも危険ですが、猫はより少量で中毒を起こしやすい食べ物です) - チョコレート・ココア
デザートやホットココアで登場。含まれるテオブロミンやカフェインが中毒症状(嘔吐・痙攣・心臓への負担)を引き起こします。 - 餅
お雑煮や焼き餅など定番ですが、窒息や消化不良のリスクが高く危険です。 - かまぼこ・伊達巻など加工品
おせち料理に欠かせませんが、塩分・糖分・添加物が多く、腎臓病やアレルギーの原因になる可能性があります。 - 黒豆・栗きんとんなど甘いおせち
砂糖が大量に使われており、肥満や糖尿病のリスクにつながります。 - アルコール(日本酒・ビール・料理酒)
少量でも危険。お屠蘇や料理に使われる酒類は中毒症状や昏睡を招く恐れがあります。 - 魚や鶏の骨
焼き魚や鶏料理で出やすいですが、喉や消化管を傷つける危険があります。特に加熱した骨は裂けやすく危険です。 - 蕎麦
年越しそばで定番。そば自体は毒性はありませんが、アレルギーや消化不良の原因になることがあります。また、つゆは塩分が高く危険です。 - 柑橘類(ゆずなど)
お雑煮や鍋の香り付けによく使われますが、柑橘類に含まれる成分によって胃腸障害や中毒症状を引き起こす可能性があります。特に猫は柑橘の香りや精油成分に弱く、より敏感に反応しやすいため注意が必要です。
「今日だけ特別」と人間の料理を与えたり、料理の準備で忙しいあいだに犬や猫がつまみ食いしてしまったり…。
そんなちょっとしたことが原因で、体調の急変や不調につながることがあります。
年末年始は特にごちそうが多い時期ですので、十分に注意してあげましょう。
■食べすぎのリスク
犬や猫は人間の食べ物を欲しがることが多く、その姿がかわいくてつい与えてしまいがちです。
しかし、人間の食べ物は肥満や消化不良の原因になるため注意が必要です。
特に犬は来客から食べ物をもらってしまうことがあるため、あらかじめ「人間の食べ物は与えないように」と周囲に伝えておくことが大切です。

③ 来客や環境の変化
🐶犬の場合
年末年始は来客が増え、犬にとっては知らない人や声に触れる機会が多くなります。
犬の性格によっては、これが強いストレスや不安につながることがあります。
- 来客時は犬から目を離さない
- 落ち着けるケージや別室を用意する
- 無理に人に慣れさせず、安心できる場所を確保する
🐱猫の場合
猫は環境の変化に敏感で、来客や騒音を嫌がる傾向があります。
- 高い場所や別室など「逃げ場」を用意する
- 無理に抱っこや接触をさせない
- 静かな空間を確保することで安心感が増します。
④ その他の注意点
1.誤飲・誤食
年末年始は、普段家にない飾り物や小物が増えるため、犬猫の誤飲事故が起こりやすい時期です。
- リボン・輪ゴム・紐類
猫は特に紐状のものに強く反応し、遊んでいるうちに飲み込んでしまうことがあります。腸閉塞の原因になることも。 - 門松・しめ飾り
植物の葉や縄部分をかじってしまうケースがあります。誤飲だけでなく、農薬や防腐剤が付着している可能性もあり危険です。 - 包装紙・プラスチック片
プレゼントの開封時に落ちた小さな破片を飲み込む事故も増えます。
→ 飾り物は手の届かない場所に置く、開封作業はペットを別室に移すなどの対策が安心です。
2.動物病院の休診
年末年始は多くの動物病院が休診になるため、急な体調不良に対応できないケースがあります。
- かかりつけが休みの場合、どこに連絡すればいいか分からず対応が遅れることも。
- 特に誤飲・誤食は「時間との勝負」になることが多く、早期対応が重要です。
→ 事前に「休日診療が可能な病院」「夜間救急病院」を調べ、連絡先を控えておくと安心です。
→ 可能であれば、年末年始の前に健康チェックを済ませておくのもおすすめです。
3.脱走防止
来客が増える時期は、玄関や窓の開閉が多くなり、犬猫の脱走リスクが高まります。
- 犬は来客に興奮して玄関へ走り出てしまうことがあります。
- 猫は静かに隙間からすり抜けるため、気づかないうちに外へ出てしまうことも。
- 一度外へ出てしまうと、交通事故・迷子などの危険性が。
→ 玄関にゲートを設置する、来客時は別室で待機させる、窓のロックを確認するなどの対策が有効です。
→ 迷子対策として、首輪・迷子札・マイクロチップ情報の更新も見直しておくと安心です。
まとめ
年末年始は犬猫にとっても特別な時間ですが、寒さ・食べ物・来客・環境の変化など普段と違う要素が重なり、トラブルが起きやすい季節です。
- 室内外の寒暖差に注意し、快適な環境を整える
- 危険食材を避け、食べすぎを防ぐ
- 来客時には安心できる場所を用意する
- 誤飲や脱走防止、病院の休診対策も忘れない
これらを意識することで、犬猫と安心して楽しい年末年始を過ごしてくださいね!



