🕌西葛西で見つけた!インドの花飾りと“犬”の意外なつながりとは?
東京都江戸川区・西葛西。
ここは「日本のリトル・インディア」とも呼ばれるほど、インド文化が根づいた街です。
駅周辺にはインド料理店が並び、スパイスの香りが漂う中、ふと目に入るのが黄色やオレンジの花飾り。
それは「マリーゴールド」と呼ばれる花で、インドやネパールの祭りでよく使われる神聖な飾りです。
この花飾り、実は“犬”と深い関係がある祭りの象徴でもあるのです。

🪔 ディワリとティハール──光の祭りと犬の感謝祭
インドでは、毎年秋に「ディワリ(Diwali)」というヒンドゥー教最大の祭りが行われます。
西葛西でも毎年10月にインドのお祭り「ディワリフェスタ西葛西」が開かれるので、西葛西のお住まいの方には聞きなじみのある言葉かもしれません。
「ディワリ」は光の祭典とも呼ばれ、家々が灯明で飾られ、ヒンドゥー教の女神に繁栄を祈ります。

そしてその同時期、インドのお隣のネパールでもヒンドゥー教の五日間の祭典「ティハール(Tihar)」が開催されます。
このティハールには、ちょっとユニークな日があるんです。
🐶 ククル・ティハール──犬に感謝する日
ティハールの2日目は「ククル・ティハール(Kukur Tihar)」と呼ばれ、なんと犬が主役になる日。
ヒンドゥー教で犬は死者の魂を導く神「ヤマ」の使い。
厄災を遠ざける存在として敬われているのです。
ネパール中の犬たちがマリーゴールドの花輪(マラ)を首にかけられ、額には赤い印(ティカ)をつけられて祝福されます。
飼い犬だけでなく、野良犬や警察犬、保護施設の犬たちも分け隔てなく感謝の対象となり、ごちそうが振る舞われます。

SNSでは、花飾りをつけた犬たちの写真が毎年話題になり、世界中の動物好きから「こんな日があるなんて素敵!」という声が寄せられています。

🌸 西葛西のマリーゴールド
西葛西のインド料理店や雑貨店の店先で見かける黄色やオレンジのマリーゴールドの花飾り。
これは、ディワリやティハールの時期に飾られることが多く、神様を迎える準備や祈りの象徴として使われています。

マリーゴールドは、インドやネパールでは浄化・繁栄・神聖さの象徴とされ、ヒンドゥー教の儀式や祭りでは欠かせない花。
そしてネパールでは、犬への感謝を表す花でもあるのです。

インドでは、ティハールのように犬を主役にした祭りは一般的ではありませんが、牛や象、猫など動物を神聖視する文化は広く根付いています。
特にヒンドゥー教では、動物が神の化身や使いとして登場することが多く、動物への敬意が宗教的儀式に組み込まれているのです。


