犬ってどうして耳のカタチが違うの?
犬の耳といえば、「立ち耳」と「たれ耳」。
見た目の印象だけでなく、実はそれぞれに深い意味と歴史があるんです。
犬のルーツはみな立ち耳

もともと、イヌ科の動物は「立ち耳」が特徴的。
外的から身を守るために、周囲の音を敏感に聞き取る必要があったためです。
シべリアンハスキーや柴犬など、ルーツが古い犬はみな「立ち耳」であるとされています。
たれ耳は人間との暮らしから生まれた

一方、「たれ耳」の犬は、人間と暮らしながら仕事をこなす「使役犬」として活躍する中で、役割に合わせた交配によって生まれました。
※たとえば、嗅覚を使って猟をする犬(ビーグルやブラッドハウンドなど)は、耳が垂れていることで地面のにおいに集中しやすくなるとも言われています。
また、「たれ耳」は動物の家畜化のひとつ(※)とされており、友好的な犬種として「たれ耳」が生まれたとも考えられています。
※動物学者ドミトリ・ベリャーエフ氏による「キツネの家畜化実験」より

現在、世界には約700~800もの犬種があるといわれています。
耳のカタチをはじめ、それぞれの犬種の特徴を見比べてみるのも面白いかもしれません!

